ウフギー自然館

ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナとは?

ヤンバルクイナ(学名:Gallirallus okinawae)は、世界中で沖縄県北部のやんばる地域だけに生息している、日本で唯一の飛べない鳥です。学術的な発見としては非常に新しく、1981年に新種として記載されましたが、地元ではアガチー、ヤマドゥイなどと呼ばれてその存在が知られていました。
その生息数は非常に少なく、現在絶滅の危機に瀕しています。環境省レッドリスト(2006)では、最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧IA類として記載されています。

1981年 新種として記載
1982年 国の天然記念物に指定
1993年 種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)にもとづく国内希少野生動植物種に指定
2006年 環境省レッドリストで絶滅危惧IA類に掲載

詳しくはこちらもご覧ください。
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ヤンバルクイナをめぐる問題

ヤンバルクイナの生存を脅かすものとしては、主に以下のような原因が挙げられます。
1. マングースや、ノネコ・ノイヌによる捕食
2.交通事故などのロードキル
3. 林道建設や森林伐採などによる生息地の減少や分断

取り組み1 〜生息状況調査〜

環境省では、ヤンバルクイナの生息状況を把握するため、やんばる全域でのプレイバック調査を2007年から行っています。調査の結果、生息個体数はこれまで1000羽前後と推定されてきましたが、近年マングース捕獲事業の成果が出てきており、2013年以降1500羽前後と推定されています。また、近年生息が確認できなかった大宜味村の北部の山中や、東村高江での生息が確認されてきています。しかし確認数は非常に少なく、分布域も連続していないので、まだ安定して生息しているとはいえないようです。

取り組み2 〜飼育下繁殖技術の確立〜

環境省ではヤンバルクイナ保護増殖事業計画(2004年策定)に基づき、ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設を整備し、2010年から本格的な飼育下繁殖を試みています。この施設は、野生下での絶滅という最悪の場合に備えて、ヤンバルクイナの飼育下繁殖技術を確立する事を目的としています。飼育個体への影響を回避するため、原則として非公開としています。
2012年3月18日雛が誕生しました。
2014年4月10日飼育下繁殖個体の2世代目が誕生しました。

取り組み3 〜交通事故対策〜

交通事故など(ロードキル)の被害も相次いでおり、もともと生息数の少ないヤンバルクイナにとって大きな脅威となっています。
交通事故対策に関する取り組みは、こちらをご覧ください。


より詳しく知るための関連サイト

RDB図鑑〜希少な生きものたち〜(環境省インターネット自然研究所のページ)
レッドデータブック(RDB)に掲載された動植物を分かりやすく紹介
種の保存法の解説(環境省のページ)
法の体系/希少種の譲渡し等/保護増殖事業 等
生物多様性情報システム(J-IBIS)
自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)の成果/レッドリスト(RL)・レッドデータブック(RDB)種に関する情報 等


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